東京の出版社を名乗る女性から、
お電話を頂きました。
以前ご応募いただいたあなたの作品が掘りだされました。
あらためて読ませていただくと、
たいへん面白かったので、本にしませんか?
という話。
そういえば、5,6年前に、
愉快な体験のエッセイみたいなのを
応募したような気がします。
うっひょーい!
作家になって、夢の印税生活が始まるー!
…と、浮かれるアホではございません。
このごろは、お得な収益不動産物件のオススメ電話なんてのは、
しょっちゅうかかってくるし、
ネットでの詐欺商材もずいぶん掴まされてきましたので、
甘い話には耐性ができております。
どうせ自費出版でしょ、と思ったら、
やっぱりそうでした。
ただ、この女性、話の持ってきかたは
とっても上手でした。
よくある不動産投資の電話なんかだと、
こちらがサラリーマンなのか自営業なのかも確かめもせずに
マンションを買うと節税になります、うんぬんかんぬんと、
的はずれな説明を延々と一方的に喋ってきます。
そういうのは途中でうっとうしくなって、
ブチ、と切ってやります。
この美しい女性の場合、
まず、キチンと自己紹介して、
突然の不躾な電話のお詫びをして、
電話をした経緯を要領よく説明して、
そして、私が応募した作品の感想を述べて、
褒め倒してくれます。
さらに、紀伊國屋書店に並びますとか、
夢いっぱいのお話をしてくれるんですねー。
(美しい女性というのは、声だけの印象です。)
これ、このまま向こうのペースで話が進んでいったら、
コロッといきますね。
不動産屋の売り込みとは雲泥の違い。
できの悪いアフィリエイトサイトと、
成約率の高いサイトの違いのようです。
ちゃんとターゲットを特定して、
チャンスが巡ってきたと思わせて、夢を見させて、
メリットを説明して、価値を納得させて、
最後に財布を開かせるという高等テクニックです。
しかし、怪しげな話には慣れている私ですから、
丁寧に紳士的に話の腰を折りまして、
「初版200部の出版費用の80万円は自分持ち」
という肝心の情報を、話の順番をすっ飛ばして、
さっさと引き出しました。
(大阪人がよくやる「ほんで、なんぼやねん?」
という高等テクニック。)
値段を聞いたからには、
もちろん丁重にお断りです。
雑誌の企画かなんかで、作品をタダで載せさせて欲しい、
なんていう依頼なら、喜んでOKするんですけどねー。
それにしても、過去の応募作まで引っ張り出してくるとは、
よっぽどカモが少なくなってきているのかもしれません。
本を作るなんて今時、出版社に頼らなくっても、
いくらでも方法がありますものね。
販売まで無料でやってくれるサービスも
なんだか始まっています。
https://mugenbooks.com/
電子書籍に自分で値段をつけて売るサイトもありますね。
https://www.you-publish.com/
↑
(これ、ジェームススキナーが手がけたサービス)
他にも、テキトーに検索していたら見つかると思います。
小説投稿サイトなんて、山ほどありますし、
サイトに投稿しなくっても、ブログを書いているうちに
おもしろければ人気が出て読者も増えるでしょう。
実際にブログが出版社の人の目にとまって、
本になって映画になった、という話もありますね。
こんなのとか。
↓
https://700days.blog69.fc2.com/
ブログのサービスに、製本できるというのもあります。
アメブロやシーサーにもあります。
本が数千円で作れます。
家族と親戚と友達に配るくらいなら、
そんなので十分ですよねえ。
なにかビジネスをしている人が、
箔をつけるために出版という広告手段を取ることはあります。
巷のオタクでも、本を出版したら専門家の先生ですから。
商売上手な人は、ネットでもさんざんあおって、
アマゾンで売上瞬間一位を狙ったりします。
これで、ベストセラーの仲間入り。
堂々たる実績が出来上がります。
でもそれは、ビジネスに活かすための戦略であって、
自分の作品を本にして世に残したいという程度の人は、
出版社のカモであります。
人に読んでもらいたければ、
本屋の棚にチョボチョボ置いてもらうより、
ネットでアクセスを集めるほうが確率が高いですよ。
アフィリエイターならアクセスを集めるノウハウは
身につきますね。
そもそも、カモになるのは、
情報に疎いからです。
まあー、私もアフィリエイトを始めていなければ
情報弱者として、カモにされまくり人生でしたねえ~。
アフィリエイターになって、よかった!
アフィリエイトを知らないのは色々損をしていますよ。
情報強者になって、電子の海をうまく泳ぎ切りましょう!