こんばんは。たっちゃんです。
このごろ、弟が会社を辞めると騒いでおります。
ヘッドハンティングとか、独立とかではなくて、仕事が嫌で、やめたいと申しておるのです。
弟は、わりと大手の会社に20年以上勤めておりまして、年収600万円です。
年収600万円のサラリーマンって少ないと思うので、とってももったいないと思うのですが、嫌で嫌でストレスマックスなのだそうです。
どうも、話を聞いていると、中間管理職のデスクワークが合わないみたいです。
上層部の天下り構造が見えてきて、定年まで勤め上げる気がなくなったというのも
辞めたい理由のようです。
辞めてどうしたいという、希望も計画もないけれど、とにかくやめたくて、いてもたってもいられない状況です。
弟は、子供の頃から、わりと短絡的なところがありまして、思い込んだら、まっしぐらです。
良くも悪くも、まっしぐら。
感情に振り回されず、何が問題なのか、どうしたいのか、どうあるべきか、紙に書いて頭の整理をしてみたら? とすすめましたが、そういう、じっくり考えることが苦手な性格ですね。
辞めてから考える、などと言っております。
母は、高校生と大学生の子供を抱えてるのに、何考えてるんじゃ、アホか! という反応です。
私自身も、会社をやめておりますので、退職することに反対はしないんですけど、計画なしというのは、いかがなものかと思っております。
私の場合は、経営不振で幸先不安だった会社に見切りをつけて退職することを決意してから、介護ヘルパーの資格を取り、介護タクシーの開業許可を運輸局に申請して、準備万端の状態にしてから、いやらしくも退職願を出しました。
自分の事業計画を上司に話したら、もはや引き止めもありませんでした。
やや計画が狂ったのは、10年で辞めるつもりが、9年11ヶ月で切られてしまったこと。
就業規則によると、在職期間が10年未満と10年以上で、退職金が大きく違っておりまして、9年11ヶ月では、軽自動車一台分にしかならなかったです。
それと、営業許可が出るのにけっこう時間がかかったんで、その間の半年ほどは、介護施設のボランティアに行きながら、中古車輸送のアルバイトをしてました。
これはこれで、経験になって良かったです。
(二種免許のついでに、面白半分に取った大型免許が役に立ちました。)
その後、なんだかんだ、いろいろ紆余曲折はありましたが、社員30余名、年商1億円弱の会社にまで成長させました。
ちょっと自慢話になりましたが、かくのごとく、賢い私は計画的に動いておりました。
ちょっと考えの足りない弟は、この先どうするんでしょかね。
幸先不安なことです。
でもまあ、本当の気持をいえば、なんとかなると思ってます。
学費が出なくなれば、子どもたちも自分で働いて、たくましくなるかもしれませんし、
生活に影響が出てくれば、嫁さんとの関係も変わってくるでしょう。
(一致団結か、離婚を迫られるかはわかりませんが。)
給与がなくなるとなったら、なんとしても稼ぐためにアフィリエイトでもしようかと考えるかもしれません。
(向いてなさそうなので、あえては勧めませんけど。)
いきつけのスポーツジムやら、お友達の仕事やら声はかかっているみたいなので、600万円の年収は無理としても、無一文にはならないでしょう。
稼ぎは減っても、ストレスの中で生きていくより、好きなことやっている方がいいかもしれません。
退職することのマイナスの部分ばかりに目を向けていると、とんでもないように思えますが、辞めないことでストレスが蓄積されて、鬱になって過労死したり、不平不満が家庭の雰囲気を悪くして子供がグレたり、職場で暴動を起こしてクビになって恨み積もって殺人事件になったり、そんなことにならないで済むと思えば、とってもいいことですよ。
正直なところ、どっちに転んでも、どうにかなると思ってます。
どっちに転んでも、いいこともあれば悪いところもあって、すべて陰と陽です。
それならば、全て良しで喜ぶ精神がよいです。
私の場合、喜び勇んで調子よく始めた介護事業が、その後、うまくいかなくなりまして、借金とストレスが溜まって、ひどい目に遭いました。
結局、事業は手放して、借金だけ残りました。
逆に、私が退職した会社は、今や大型安定株とか言われるようになっております。
それもまた人生の1ページ。
おかげさまで、アフィリエイターになりました。
捨てる神あれば拾う神あり、人生塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し、というわけです。
弟の退職宣言に、あきれはてて悩んでいた母は、数日間、考え込んでのち、私にひとつ指令を下しました。
不動産管理会社をもうひとつ作って、弟を役員にせよ、と。
我が家は大家業を営んでおりまして、父母の所有不動産は、いずれは弟も相続することになります。
弟はこれまで、あまり家業に関わっていませんでしたが、この機会に、不動産の勉強をさせようという腹積もり。
ただ単に、ポンと土地建物を相続したところで、不動産経営のノウハウを知らなければ、二束三文で売っぱらって終わりになりますものね。
今から、不動産賃貸業の勉強もしながら、多少の給料も取るようにしていけば、ほかのバイトと合わせて食っていけるでしょうという計画です。
そして、いざ相続となった時に、あたふたしなくて済むだろうという親心でもあります。
さすが、うちの母親は賢いです。
私も管理会社を作って、不動産の勉強を始めたのは、介護事業に失敗してからのことです。
今、のんびり暮らせているのも、アフィリエイトと、母の機転のおかげ。
ありがたいことです。
というわけで、会社をやめたい、アフィリエイトで食っていきたいとお悩みのあなた。
思い切って決断してもいいんじゃないでしょうか。
アフィリエイトでうまくいかなくても、なんとかなると思います。
まあ、あえていうならば、シミュレーションをしておくことはおすすめします。
売上の予想、季節的な推移など、根拠ある数字を、楽天的にではなくシビア目にグラフにして、支出の方は、生活費にプラスして、退職したことで必要となる年金や保険、税金、その他もろもろ費の一覧を作り、入出金のタイミングの差を考慮したキャッシュフローの表を作り、生活していけるかどうか、よーく考えておくのが良いと思います。
1年後は、3年後は、少なくとも5年後くらいまでの計画、できましたら、おぼろげながらも死ぬまでの人生のイメージを思い浮かべておきたいものです。
シミュレーションしてみると、月100万円の売上くらいでは、不安になると思います。
アフィリエイトって、かなり水モノですから、思い通りに稼げるというものでもないです。
緊急避難的バイト先も、確保しておくほうが良いでしょう。
会社の保護から飛び出して、裸一貫社会に飛び出すと、思いもよらなかったことが次々とありますよ。
鎧兜で身を固めておかねば、討ち死にです。
というところを踏まえましても、それであっても、望まない生活をダラダラと続けるより、思い切って人生の舵をグイっと回して、刺激的に生きるのが、良いと思います。
一度きりの人生なのですから。
どっちやねーん! と迷わしてしまったら、えらいすんまへん。
決めるのはあなた、すべては自己責任とだけ申し添えまして、今日はこのへんで。
ではまた!