15年ほど前まで勤めていた会社の先輩から、
夜中に電話がありました。
着信を見た瞬間、
だれか死んだ? と思ったら、やっぱりそうでした。
この先輩からの電話って、いつもそうなんです。
私の中では、死亡通知係です。
で、どなたが亡くなったのかというと、
私が社会人になって、
最初に配属された営業所の所長でした。
自動車ディーラーの
中古車卸売の営業所の所長です。
翌日はお通夜にいっておりました。
かつての職場の人や、商売相手の方も来られていて
なつかしかったです。
(もちろん電話くれた人も。)
ちょっと、所長の思い出。
頭は丸坊主で、
太っていて、
ヒゲがあって、
指が一本欠けていて、
ベンツに乗ってました。
マ○ダのディーラーだってのに。笑
指を落としたのは、整備士の時の作業時だったそうで、
ヤクザに詰められたわけではありません。
でも、欠けた指をこちらにむけて、
「おまはん!」と低い声で呼びかけられたら、
怖かったです。
私が所長から最初に学んだ営業の方法というのが、
「そこら辺の車に乗って行って、売ってこい。」
というものでした。
それで、今日は幹線道路沿い、明日は山の方、みたいに、
テキトーに走っていって、
通りがかりの中古車店に飛び込んで、
売り込みをするんです。
売り込みといっても、やりかたがよくわからないんで、
「なんかあったらよろしく」、と名刺を配るだけです。
たいていは、「いらん、間に合っとる。」と
けんもほろろですが、所長には、
「断られてからが営業じゃ。」と言われたものです。
行った先で、乗っていった中古車のバッテリーがあがって、
「お前、こんなポンコツ売りに来たんかい!」
と呆れられながらも助けてもらったり、
なかなか楽しかったです。
所長は業界では伝説の人でした。
自動車業界が厳しくて、どの店も成績を落としていた時も、
私のいた営業所は、ノルマ100%達成を常にキープしておりました。
そのぶん月末の追い込みはすごくて、
売上が足りない時は、取引先の業者に押し売りみたいにして
車を売っておりました。
数字にフォーカスして、
ギブアップすることがなかったです。
取引先にそんな無茶なことをしたら、嫌われそうなものですが、
後のフォローや普段からの付き合いが抜群なので、
ファンが多かったです。
車を売る時も、買う時も、
かならず相手がちょっと儲かるように、と
教えられました。
ここがチャンスと、ボロ儲けに走ろうとしたら、
よく怒られたもんです。
(儲けのチャンスを逃しても怒られましたけど。)
業界全体が不況でも、
うちのシェアなんて、たかがしれているんだから、
不景気なんか関係ない!
という精神を叩きこまれました。
新車部門からの下取りが少なく、売る車が足りないもんで、
地方のディーラーから中古車を買い集めてまわってました。
月の半分以上は出張です。
出張先でも、取引先と毎晩飲んで親睦を深めておられ、
その時の生活習慣が病気のもとになったんだと思います。
飲みに回るのも豪快で、
飲み屋街を歩いていると、
あっちこっちから声がかかってました。
私といえば、
集金した何百万円と入ったカバンを持たされて、
ついて回って、さっぱり酔えませんでした。
所長はええ調子で酔っておりましたけど。
マ○ダをやめてからは独立してお店をされましたが、
健康上の理由もあり、長く続けられなかったようで残念です。
私はおよそ10年、クルマ屋に勤めたあと、
独立して、介護タクシーの仕事を始めました。
すでに社長になっておられた所長からは、
中古の車いすをもらったりして、
退職後もお世話になったものです。
仏様になった所長は、ヒゲもなく、
なんだか優しいお顔になっておられました。
お通夜の時はそうでもなかったですけど、
こうやって思い出していると、
感謝の気持ちが湧いてきます。
所長には、いろんなことを教えていただきました。
ありがとうございました。
合掌。
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編集後記
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同じ職場の人で、
やはり病気で半身麻痺になってしまった人があるのです。
この人も不養生しすぎ?
なんか自宅でできるような仕事ないかなあーと、
相談をうけたことがありまして、
当時は介護の仕事を始めたばかりで、
さっぱり思いつかなかったんですが、
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