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ありがとうは魔法の言葉

昨晩、うちの4歳の娘が、
なかなかご飯を食べきらないし、
おもちゃも散らかし放題なもんで
ママ(すなわち私の妻)が、
「食べなさい! 片付けなさい!」と、
プリプリだったんです。

怒れば怒るほど、
子供がいうこと聞かないのは
世の常であります。

怒った妻が、お膳を引き下げて言うには、
「もう食べんでよろしい! 
たくさん食べなくて
病気になっても知らないからね!」

うーむ。恐怖心に訴えて、
子供を動かそうとするのは
よろしくないなあ。

それに妻よ、たくさん食べるほうが
万病のもとだ…
なんてことは、もちろん一言も言いませんで、
そっと見ておりました。

しかし黙って見ているだけでは、
ママの怒りの矛先は、
やがてこちらにきますので、
お片付けをしなさいよー。と、
一応、(妻に)聞こえるように言ってみました。

お片付けしない娘は、
何か一生懸命見ているので、
ちょっと、のぞいてみましたら、
お手伝いノートでした。

毎日、お手伝いができたら、
ママがメッセージを書き込む、
というノートだったのです。

んで、ノートに描いてあるキャラクターが
お手伝い用エプロンをしていまして

娘は、

「エプロンがないから、
おてつだいができないんだよー。」
というのです。

うーむ。
そんなことで悩んでおったのか。
聞いてみないとわからんもんだ。

お片づけはエプロンがなくてもできるよ、
と教えてあげると、

「じゃあ、お片付けできました、
ありがとう。て書いてね。」

というもんで、

ウム、書いてあげよう、といえば、
娘は喜々としてお片付けを始めました。

すっかりお片付けができたので、
「すごい!」と褒め称え、
ママに書いてもらいよー、と
いいところをママに譲ったつもりだったんですが、

「自分で散らかしたんだから、
お片づけはアタリマエでしょ!
ありがとうとは書きません!」

とママは主張しまして、
そりゃそうなんですけど、
正論を主張するより、
感謝の気持ちを伝えたほうが人は動きます。

これ、マンガ「人を動かす」(デール・カーネギー原作)に
書いてありました。

妻もこのマンガを読んで、
「わかるわ~」なんて
言っていたはずなのですが。

「わかる」と「できる」は
かくも大きな隔たりがあるのだな、と、
人を傍から見ていると
よく見えるのでありました。

(自分のことはわからんけど。)

しょうがないんでノートには、私がかわりに
ありがとうと書いておきました。

さて、「ありがとう」の反対語は「アタリマエ」。

アタリマエのことを、
一々有難うといってたら子供を甘やかす、
という意見もあるでしょうが、
私はそれでいいと思っています。

怒られるから動くのと、
喜ばれるから動くのでは、
喜んでいる方が精神的に良いですし、
自発的になります。

それに、子供は自分がされたことを
人にするようになるものです。

アタリマエの気持ちで命令する人になるのと、
感謝の気持ちで人にお願いできる人になるのとでは、
世渡り上手に長生きするのは後者です。

人から好かれます。

アタリマエの人は何かと思い通りにならず、
ストレスが溜まって、
高血圧になったり、心筋梗塞になったり
後ろから刺されたりして
長生きできないに違いないのです。

・・・というようなことを、
理論整然と妻に伝えたいところなのですが、
そげな屁理屈を並べたあかつきには、
「拒絶」と「正当化」が返ってくるのが世の常でして、
ここは私が見本となるべく
黙って気長に行動で示して
気づいてもらうしかありません。

まあ、偉そうに書きましたが、
こういうことでもないと、
私も深く考えることもなく、
ダラダラパパのままですので、
有り難いできごとではあるのです。

妻が怒るのも、子供がいうこと聞かないのも
すべての原因は自分にあると思わないことには、
何も良くなっていきませんから。

さて、お片付けができたあと、
娘とお風呂に入りながら、
「どうして、ご飯を食べないんだい。」と聞けば、
「おいちくないから。」とバッサリ。

「おべんとーは、おいちかった。」

どうも、晩ごはんのテンプラが
お口に合わなかったようです。

(私の口には合ってたんですけど。)

うーむ。お弁当はおいしかった、と言えば
ママが優しくなるよ、
優しいママと、怒っているママと、
どっちがいい?

と聞けば、もちろん優しい方がいいわけで、

「ママが優しくなる魔法の言葉を教えてあげよう、
ありがとう、っていうんだよ。」

と教えてあげました。

すると、

「ちがーう、魔法の言葉は、
きゅあぱぱぱぱ、りんごよ、ジュースにかわりなさーい! 
っていうんだよ。」

と反論されました。

おもいっきり命令形ぢゃないか。
プリキュアめ・・・

■ 追記

さて、

ダラダラと、我が家のできごとを書きましてスミマセン。
まあ、なにか教訓を得てください。

一応私の意図としましては、

「正論で言いくるめるより感謝の心。」
「聞いてみないとわからない。」
「ありがとうは魔法の言葉。」

このあたりがポイントかな、と思っております。

アフィリエイトに活かしていただけましたら、
これ幸いでございます。



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